11月27日に、広島大学大学院人間社会科学研究科の

田村典久准教授を講師にお迎えして、学校保健委員会講

演会を行いました。

 今回は「学力・運動能力を高めるねむりのヒミツ〜パ

ワーアップぐっすり術〜」という題でご講演いただきま

した。小学生は5・6年生が参加し、中学生と保護者の方

と一緒に学びました。

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 講演前に1週間の生活チェックを行い、生活実態シー

トを作成してくださっていた田村先生。このシートをも

とに自分たちの生活を振り返るところからスタートし、

保護者のみなさんも興味津々で子どもたちのシートを覗

き込んでおられました。

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 その後は、睡眠が学力や運動能力といった生活とどの

ように結びつくのか、様々な研究データをもとに解説し

ていただき、よい睡眠をとるための生活上のポイントを

教えていただきました。

 初めは難しい話なのではないかと身構えていた子ども

たちでしたが、田村先生の柔らかく軽快な語り口調と説

得力のある内容に、前のめりで学習していました。

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 講演後の子どもたちの感想では、「眠ると記憶が整理

されると知り、自分が物事を忘れっぽいのは睡眠不足だ

からだと思った」「睡眠を大切に、夜のメディア使用を

控えられるようにしたい」など、しっかり学んだ跡がみ

られました。

 

 2021年に経済協力開発機構(OECD)が発表した世界

各国の平均睡眠時間の平均を見ると、日本は調査が行わ

れた33カ国のなかで最も短い7時間22分で、睡眠不足大

国と言われています。

 スマホなどメディア機器の普及や社会全体の生活の夜

型化により、子どもたちの睡眠も量・質ともに低下して

いることが懸念されていますが、健全な心身の成長発達

や学力や運動能力などさまざまな資質能力の伸長には、

よい睡眠は欠かせないものです。これをきっかけに、大

人も子どもも自分たちの生活を振り返り、整える機会と

なればと願っています。

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