志学文化祭を開催しました
11月3日(日)
心配していた台風も、前日土曜日までで通り過ぎて
くれ、絶好の秋晴れの下、今年度の志学文化祭を開
催しました。今年のテーマは「全身全霊」、文化祭
のためのサブテーマは「Make everyone happy」、
関係のすべての人をうれしくできるような催しにし
ようと、子どもたちも1学期から準備に取り掛かり
ました。
当日は早朝よりたくさんの地域の皆さんが駆けつけ、
昼に体育館ピロティ―で行われるふれあい広場の準
備をしてくださいました。昼休憩の間、子どもたち
は各家庭に帰り、保護者の皆さんと一緒にこのふれ
あい広場で昼食を楽しみます。今年は7つの団体が
食べ物の提供を、PTAの皆さんがバザーを開設して
くださいました。
開会式の後、小学校低学年児童のオープニングで幕
を開けました。
それから、小学生全員による合唱、曲目は「すてき
な一歩」と「見ててね」が披露されました。
続いて、志学保育園児による「歌」と「和太鼓」、
小学校低学年児童による劇「おむすびころりん」と
進んでいきました。
中学生は進行役も務め、様々な場面で大活躍でした。
休憩の後はいよいよ中学生による合奏「怪獣の花唄」
です。11月6日(水)の大田市連合音楽会でも披露
しますが、この演奏のために1学期から練習を重ね
てきました。三宅先生のご指導の下、立派な演奏が
できました。小学生たちもニコニコしながら聴き入
っていました。
そのあと、小学校中学年による劇「ぼくらユウスゲ
守りたい」。これは島根県の絶滅危惧種に指定され
ているユウスゲの花を、なんとしてもこの三瓶山で
守り続けたいと、志学小学校の3年生たちが学習、
奮闘する様を劇にして披露しました。
続いて、小学校高学年の劇「大切なもの」。高学年
は平和学習に取り組んでいます。1学期には修学旅
行で広島へ行き、学習をさらに深めました。平和学
習から学び取ったものを発表し、最後は「大切なも
の」の合唱で締めくくりました。
そうして午前中最後、中学生の劇「あなたにはどう
見えますか」です。これは脚本からすべて中学生の
手作りでした。「見てくれ」の違う2人の中学生。
生徒Aは真面目で実直、生徒会の役員も務めます。
生徒Bは流行りの服に身を包み、言葉遣いもいつも
注意されています。
学校内で起こった問題事に対し、先生を含め周囲は
Bがやったことと疑います。Aは固定観念でBを疑う
先生や周囲に対し、Bの優れた点や優しい部分を紹
介して、「見てくれ」や固定観念で人を見ることの
愚かさを訴えます。
最終的に問題事に関して、Bは無関係であったこと
が分かり、最後にAとBには強い友情が芽生えてエ
ンディングを迎えました。ストーリーの後にはこの
劇をつくることに大きな影響を与えたというback
numberの「水平線」をみんなで歌い、締めくくり
ました。
限られた時間で準備した手作りの劇でしたが、訴え
たいことが見る人にしっかり伝わるすてきな一幕で
した。セリフもマイクなど使うことなく、体育館に
しっかり響かせることができました。
午後からは地域の皆さんの発表でした。バンド演奏
から始まり、大正琴の演奏がありました。
そのあとは子どもたちが大好きな石見神楽。今年の
演目は「荒神」でした。お囃子をバックに、かっこ
いい衣装に身を包み、ステージ上で次々とオロチが
やっつけられていく様は圧巻でした。オロチのうち
の3人とお囃子を本校中学生が務めました。
その後、三瓶小唄保存会の皆さまが花笠音頭を披露
してくださり、会場のメンバーで大きな円を作って
三瓶小唄も踊りました。
1日中、体育館となりのミーティングルームでは地
域の皆さんの各種作品を展示しました。体育館後ろ
には保育園児、小学生、中学生の展示物を並べ、多
くの皆さんに見ていただきました。
閉会式ではまず、中学校生徒会長が感想を述べてく
れました。最後の文化祭だったので大切にしたかっ
たという気持ちがよく伝わってくる立派な挨拶でし
た。最後は会場の全員で「ふるさと」を合唱して幕
を閉じました。
保育園児も小学生も中学生も、家族や地域の皆さん、
先生方からたくさんのお褒めの言葉をもらって、こ
の数か月の準備や練習の大変さが一気に吹き飛んだ
ようでした。みな一様に満足そうな表情を浮かべて
いたのがとても印象的でした。文化祭を盛り上げて
いただきました保護者の皆さま、地域の皆さま、大
変ありがとうございました。