9月10日(火)

NPO法人子どもとメディア/島根の子どもとメディ

ア研究会から大岩睦子先生をお招きして、今年度の

メディア講演会を開催しました。子どもたちの携帯

電話・スマートフォン・タブレットの所持率は右肩

上がりに増加しており、それは志学の地でも例外で

はありません。

先生には、メディアのもつ怖さについていろいろな

角度から教えていただきました。情報を奪われたり、

詐欺行為に引っかかったりする例は子どもたちも十

分認識しています。ですが、長く触れ続けることに

より、二次的に引き起こされる睡眠の障害や体の変

調などについてはあまり知識もなく、驚きが大きか

ったようです。

全体1

パネル

指名

全体2

お礼

事後の感想の中には、家族からメディアの使い過ぎ

について注意されることについて、きちんと受け入

れなければならないとこれまでの自分を振り返る言

葉が多く見られました。

講演会の中で最も印象的だったのは、先生が見せら

れた一枚の絵でした。その絵には家族が一緒にテー

ブルに付いて食事をしている風景が描かれていまし

た。一瞬、温かな家族団らんの様子のように見えま

したが、よく見てみると一人一人の手にはスマート

フォンやタブレット、ゲーム機がありました。共に

食事はしているけれど、そこに楽しい会話はありま

せん。それぞれ思い思いの映像や音楽を見聞きしな

がら食事をしているのです。当然その絵は極端に描

かれたものだと思いますが、こんな環境下で育って

いった子どもは、将来どんな大人になるのだろうと

少し怖くなりました。メディアに依存しすぎたり、

没頭しすぎたりするのは子どもたちに限ったことで

はありません。一緒に考える機会がもてるといいで

すね。