昨日、思ったこと。
【3月30日(火)】
まもなく令和2年度が終わろうとしています。
昨日は新たに赴任する先生たちが本校を訪れ
て、離任する先生方と引き継ぎを行いました。
我々は教育を生業としていますから、器(学
校)が変わっても阿吽の呼吸で対応が可能で
す。しかし私がいつも驚愕するのは、市役所
や町役場の職員の方々です。
以前このホームページでもお伝えしたように
私は3回も辞職を経験する中で市役所と町役
場でそれぞれ仕事をさせていただきました。
行政職員の方々は、今までとは全く違う部署
に4月1日に異動され、初日からまるで今まで
やってきた仕事かのようにサラッとこなして
おられます。
長年災害の担当だったり、水道だとか戸籍の
担当だったりした人たちが翌日から教育委員
会で学校の修繕関係をやられたり、スクール
カウンセラーのことや児童生徒の転校関係の
対応をされたりします。
表現が適切かどうか分かりませんが、昨日ま
で評判のパン屋さんだった人が今日から新し
い保育園の設計図を描いておられるくらいの
衝撃なのです。完全に職種が変わっています。
3月31日・・・評判のパン屋さん
4月1日・・・敏腕設計士
ひえ~っ!(私)
私はそれを横目で見ながら、毎回感動してい
ます。
今まで私は新たな学校に赴任した際、「あれ
もこれも何でも任されるんだな。」と半ばあ
きれていました。途中から聞く気もなくなり
ます。
しかし、仕事の負担は大きいとは言え、所詮
慣れ親しんだ教育の仕事でどんな担当であっ
ても想像の範疇です。
だからこそ、行政職員の方々のプロフェッシ
ョナルな仕事ぶりに驚きを覚えるのです。
「これは到底かなわない」と・・・。
あのアップル社のスティーブ・ジョブズ氏は
言っています。
「墓場で一番の金持ちになることは私には重
要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしい
ことをしたと言えること、それが重要だ。」
また、こうも言っています。
「未来を見て、点を結ぶことはできない。過
去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、い
つかどうにかして点は結ばれると信じなけれ
ばならない。」
行政職員の方々は地域住民のために、我々教
職員は子どもたちのために、それがこの国の
明るい未来に繋がっていくことを信じながら
日々(点)を重ねていく、そういうことなの
かなと思います。
昨日の引き継ぎで説明を聞かれる着任の先生
方を見ながらふとそんなことを思いました。
<追伸・・・今日の部活>
今日も黄砂。子どもたちは頑張っています。
3年生たちも来てくれました。
離任する顧問の最終指導日を噛み締めるかの
ように。
明るい未来に向けた種・・・蒔かれています。