森づくりコミッションを行いました
5月30日(金)
「人と森との関わりについて考える」、「森林保全
の大切さを理解する」の2つをねらいとして、森づ
くりコミッションを開催しました。今年も特定非営
利活動法人「もりふれ倶楽部」の皆様にご来校いた
だき、講義と実習の2時間、さまざまご指導いただ
きました。
前半の講義のテーマは「サル」。「なんでサル?」
と思われる方もおられることと思います。近年、サ
ルをはじめとした山で暮らす動物たちもエサの確保
の難しさや暮らしにくい森の出現等で、人の住むエ
リアで発見されたり、時には民家周辺で一騒動起こ
したりといったニュースを見かけます。サルにスポ
ットを当て、改めてねらいについて考える良い機会
となりました。
後半は技術室に移動して実習です。今回の実習は
「紙すきをしよう」。紙すきと言っても、昔から和
紙を作る原材料として知られている雁皮(がんぴ)・
楮(こうぞ)・三又(みつまた)を使うわけではあ
りません。使うのは杉の甘皮です。甘皮の繊維をほ
ぐし、さらにたたいたり、ミキサーにかけたりして
小さくし、それを水に溶いて紙すきをします。水に
は「ネリ」と言われるつなぎの役割を果たす植物の
液を抽出して入れました。このネリのおかげで繊維
同士が上手に絡み合い、また紙同士や紙と布が引っ
付くのを防ぐ役割もします。子どもたちは紙のでき
あがる過程を五感で味わいながら、作業を進めてい
きました。
紙をすいて、水気を切ってからはアイロンがけ作業
となります。均一に平らで、美しい紙を作るには、
このアイロンがけが重要です。段ボールの台紙に貼
りつけ、あとはしっかり乾くのを待つだけです。週
明けにはすばらしい「志学和紙」が完成しているは
ずです。
今年も楽しい学習を企画してくださったもりふれ倶
楽部の皆さん、ありがとうございました。