新型コロナウイルス感染症に関する人権学習
新型コロナウイルス感染症に関する人権学習を、各学級で行っています。
各学級において、新型コロナウイルス感染症に関する人権学習を実施しています。
人権学習では、次のようなねらいをもって取り組んでいます。
【人権学習のねらい】
・新型コロナウイルスおよび新型コロナウイルス感染症に関する正しい知識を理解する。
・新型コロナウイルス感染症の感染者および濃厚接触者の方等に対する差別や誹謗中傷の現実を知り,不当な差別や人権侵害を許さない心情を深めることができる。
・感染者や濃厚接触者が発生したとしても,誰もが安心して生活するためにはどうしたらいいのか,話し合いを通して考えを深め,主体的に実践していこうとする。
9月29日(火)には、3年2組の学級で実施しました。
授業では、まずはじめに「新型コロナウイルスのことで、どんなことを知っていますか」と生徒に問いかけます。
生徒からは、さまざまな意見が出てきますが、それが本当に事実かどうか、しっかりと確かめる必要があることを確認しました。
次に、「3つの感染症」はどうつながっているのかを、ワークシートを使って考えました。
「3つの感染症」とは、日本赤十字社が示しているウイルスの持つ3つの側面「病気」「不安」「差別」のことです。
生徒は、どうして「病気」に対して「不安」になるのか?
どうして「不安」を感じると「差別」をしてしまうのか?
どうして「差別」が生まれると「病気(ウイルス)」が広がるのか?
そして、「3つの感染症」の負の連鎖を断ち切ることが大切であることを学びました。
さらに、グループに分かれて話し合いを行いました。
話し合いのテーマは、「自分自身が感染した時に、まわりの友達にどうしてほしいか」
グループで話し合って出てきた意見には、「そっとしておいてほしい」や「差別しないでほしい」や「いつもと変わらないように接してほしい」などがありました。
このテーマを考え、話し合うことをとおして、感染症を自分のこととしてとらえ、自分だけでなくまわりの友達や家族が感染した時に、どのような気持ちになるのか、また、相手の心情を察して、どのように接するべきかを考えることができたのではないかと思います。
また、さらに次のテーマとして、「友達が感染した時に、自分自身や学級はどのようにするべきか」について話し合いました。
グループの意見には、「メッセージを送る」「うわさを広めない」「そっと応援する(心の中で)」「今までどおり接する」などがありました。
相手のことを思いやった行動をすることが大切だという意見が多かったと思いますが、話し合いの中で、実際に「うわさを広めない」などの行動をすることの難しさに気付いている人もいました。
この人権学習をとおして、ひとりひとりが自分のこととして考え、話し合いをとおして考えを深めることができました。
今後、1年生や2年生、3年生1組でも人権学習の授業を行います。
ご家庭でも、話題にしていただけると喜びます。