先週の9月15日~16日にかけて「東日本大震災被災地(福島)視察」に参加してきました。

2011年3月11日に巨大地震が東日本を襲ってから11年がたちます。福島県の校長会では、巨大地震や大津波による東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故のことをずっと伝え続けています。この視察に参加することで、自他の命を守ることの準備の大切さを痛感しました。

震災遺構として公開されている「請戸小学校」を視察しました。児童全員が避難ルートである大平山へ逃れ全員助かった「請戸の奇跡」として知られています。その奇跡には教職員の迅速な判断と、児童93名(うち1年生11名は帰宅していた)の協力があったからです。しかし学校に残る津波の爪痕は自然の怖さを教えてくれました。

志学には津波は来なくても、地震への備えは絶対必要です。その時のための準備は怠らず、しっかりしておく事の重要さを教えてくれました。

震災前の請戸の町です。

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津波直後の請戸です。町はすべて流されています。この時、児童達は全員が大平山に避難していました。

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浪江町の教育委員会が、地域のシンボルである請戸小学校を震災遺構として整備・保存し、防災について考えるきっかけとして、また後生へ伝承していくための施設として公開してくださっています。

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津波ですべて流され、小学校の建物だけが残ったそうです。体育館壁面には太平洋から昇る朝日とカモメの穏やかな海が描かれていました。

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津波の到達した高さです。二回のベランダまで来ました。

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教室です。

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教室前の廊下です。

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流されてきた物が当たったのでしょうか。水道の蛇口も曲がるくらいの水の威力です。

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昇降口の様子です。陶板壁画は助かったそうです。穏やかな海の風景ですが、あの海の向こうから大津波が来たと思うと、とても複雑な気持ちになりました。

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卒業式準備をしていた3月11日のままの体育館です。

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今回の研修に参加した貴重な学びを、きちんと志学小学校にいかしていきます。

<文責 校長>