3月24日(木)、令和3年度の修了式を校内放送で行いました。

 修了式では、新井白石の「一粒の米」という話をしました。

 勉強をしないで遊んでばかりいた白石を呼んで、お父さんが一粒の米を見せながら話しました。

 この一粒の米を大きな米びつの中からとっても、とったかどうかはわからない。しかし、毎日一粒ずつとったら、やがて少なくなったことがわかる。同じように、一粒入れても増えたかどうかはわからないが、毎日一粒ずつ入れ続けると、やがて増えたことがわかる。これと同じことが勉強にも言える。今日、勉強しないからといってわからなくなるものではない。反対に、今日勉強したからといって、すぐに偉くなるわけでもない。しかし、毎日勉強をしなかったら、毎日勉強を続けた人と学問の差がついてしまうのだよ。

 この話を聞いた白石は、一粒の米を机の上にお守りとしていつも置き、怠けようという心が起きたとき、その米粒を見て自分を励ましたそうです。

 何事もコツコツと努力を続けることが大事です。本校の子どもたちにも、白石のような生き方をしてほしいと思い、話しました。