■2学期を振り返って■  校長 和田 正利

 

 2学期の始業式で、子どもたちに次のようなお願いをしました。

 毎日を明るく元気に過ごすために「人と支え合う子」を頑張ってほしいです。それは、「ありがとう」と自分から言ったり人から言われたりすることです。自分の周りの様子を気にかけ、困っている友達や悩んでいる友達には声をかけてください。友達のためにできることがあれば、進んでそれをしてみてください。逆に自分自身が困ったり悩んだりしている時は、まわりの友達に助けてもらってください。

 そうやってみんながお互いに支え合い助け合うことによって、今よりもできることを少しずつ増やしていきましょう。今学期もチャレンジをしっかりしていきましょう。

 毎日、長久小学校のあちらこちらで「ありがとう」という声がたくさん聞けることを楽しみにしています。

 2学期は、運動会、学習発表日、連合音楽会、5年生の宿泊体験などの行事に加え、昔遊び体験や稲刈り、石見銀山学習などの地域とつながる学習もたくさんありました。このような日常とは少し違う活動を通して、子どもたちは互いに支え合ったり協力し合ったりということを身に付けていくことができたと感じています。また、「ありがとう」という言葉を意識することによって、自然と感謝する気持ちも高まってきているのではないかと感じています。

 学校生活のいろいろな場面で、「ありがとう」という声を聞いたり、困っている友達に声をかけたり、友だちのことを「すごいね」と称えたりする姿が見られました。長久小学校の子どもたちは優しい心をもっているなあと、いつも心が温かくなりました。校長として幸せな毎日を過ごせたことに心から感謝です。

 友達どうし時には言い合いになったり、ケンカしたりということは当然あるでしょう。しかし、日ごろの支え合いや助け合いがあれば、そのことによって関係修復をすることもできるし、トラブルを経験したからこそ友達の新しい一面を知ることにもつながると思います。楽しいことや嬉しいことばかりでなく、苦しいことや悲しいこともまた、子どもの成長にとっては欠かすことのできない大切な経験といえるのではないでしょうか。

 長久小学校の子どもたちは、今学期の活動を通してたくさんの経験を積み、友達のすばらしさを感じてくれたことと信じています。自分が頑張っていろいろなことにチャレンジできるのは、支えてくれる人のおかげということも感じてくれたことと信じています。

 学級閉鎖等でご心配とご迷惑をおかけしましたが、保護者の皆様や地域の皆様に支えられて無事に2学期も終えることができそうです。ご支援ご協力、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

 冬休みは、家族の一員として年末年始のお手伝い等に活躍してほしいと思います。3学期に向けて家族と楽しい時間を過ごしながらエネルギー充電をしてほしいです。