■長久っ子に願うこと■  校長 和田 正利

 

〇自分の言葉で伝えよう

 今、子どもたちは17日の学習発表日に向けて日々学習のまとめに取り組んでいます。各教室を回っていると、どの子も一生懸命取り組んでいることが伝わってきます。

 学習して分かったことやそこから自分で考えたことなどを、「自分の言葉で伝える」ことに、この学習発表の意味があると思っています。自分の言葉で分かりやすく伝えるためには、どのような人に伝えるのか、どのような内容を伝えるのか、どのような手段や方法を用いるのかなど考えることがたくさんあります。今まさに子どもたちは、このような学習を通して表現力や思考力、判断力などを養っているところです。

 これからは変化が激しく予測が難しい時代を生きていくことになります。そんな時に必要な力が、「答えが一つに定まらない問題に自ら解を見い出していく思考力・判断力・表現力等の能力」「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」「十分な知識・技能」です。

 本校では、子どもたちにこのような力が身に付くように日々の学習活動を展開しています。子どもたち同士が豊かに関わり合いながら、主体的、対話的により深く学んでいく。そして、そのような活動を通して、失敗を恐れず友達の力を借りながら進んでチャレンジしていくことができるようになってほしいと願っています。

 

〇本好きな子に

 大田市では、11月の給食で絵本からメニューを考えた「読書週間メニュー」が4回出されました。絵本と同じ食材を使い、工夫して作られた給食はどれもおいしく、子どもたちの心と体の栄養となったことでしょう。

 本校でもクラスごとに人気メニューを聞き、一番人気だったメニューに関連した絵本を、朝の活動時間を利用して、担任がクラスの子どもたちに読み語りを行いました。

 その様子を見て回ったのですが、どのクラスでも、子どもたちは集中して読み語りの世界に浸っていました。担任の先生方の力も素晴らしいのですが、子どもたちの表情が特に素晴らしく、その姿に私は感激しました。心が癒されるひと時でした。

 毎週、地域のボランティアの方に読み語りをしていただいたり、日々の授業の中でも図書館を積極的に活用するようにしたりしています。このような活動を通して、学校生活の中で様々な本に出会い、本好きな子どもを育てていきたいと思っています。

 ぜひ、ご家庭でも子どもたちが借りて帰った本を一緒に見たり読んだりしてもらえると嬉しいです。