■信じて待つ■  校長 和田 正利

 

【今年度の重点目標について】

令和5年度がスタートして1か月が過ぎました。ほぼ毎日、教室を回って子どもたちの学習の様子をみていますが、子どもたちは、意欲的に学習に取り組んでいます。そんな子どもたちの姿から元気をもらう日々です。

さて、長久小学校の今年度の重点目標は、

「どんどんチャレンジし、友だちとかかわりながら自分を向上させようとする」としています。4月号でも書きましたが、子どもたちにとって様々な体験を積むことが大切だと考えています。成功体験だけでなくうまくいかなった体験も必要だと考えています。困ったり苦労したりした経験は、将来必ず役に立つ。そう信じて、子どもたちが試行錯誤を繰り返し、友だちと助け合い支え合いながら取り組めるよう、見守り、寄り添い、支えていきたいと思います。

先日、テレビでキッザニア創設者の住谷栄之資氏が林修氏と対談しておられました。見られた方も多いかもしれません。キッザニアとは、子どもたちに本物の職場体験をしてほしいとの願いからできた施設です。住谷氏はこの施設内が一つの社会として成り立っていることやここでの経験が大人になった時に役立つように願っていることなどを話されました。

私が一番印象に残った言葉は、「子どもたちがモタモタする経験が大事」という言葉です。今の世の中は忙しくなりすぎていて、つい子どもを急かせてしまいがちです。そのために、せっかく子どもたちが一生懸命考え悩み試行錯誤している貴重な時間を奪ってしまっていないか、私自身、わが子が小さかった頃はどう接していただろうかと考えさせられました。反省の意味も込めて、長久小学校の子どもたちには「信じて待つ」姿勢で接したいと思います。

大人も子どもも心にゆとりがもてるように、学校での教育活動を工夫しながら進めてまいります。引き続き、保護者の皆様、地域の皆様にはご支援・ご協力をお願いします。

 

【新型コロナウイルス感染症対策について】

5月8日から、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことを受け、学校での生活様式も「マスクの着用を求めないことを基本」とするよう変更しました。

今後の感染状況をみながら、今まで実施を控えていた行事なども実施するかどうかを検討してまいります。子どもたちの健やかな成長にとって、地域とのかかわりはとても重要です。実施方法を工夫しながら、地域の方々と交流する体験をできる限り行いたいと考えています。ご理解・ご協力をよろしくお願いします。